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あるSEの副収入生活

日々の生活を少しリッチにする配当やホテルの話などあれこれ

投資するUS配当株の選び方

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US株に投資する際、特に配当を目的とした投資をする場合、どのように銘柄を選べばよいのか。

以下の記事で私の選び方の観点を少し記載しましたが、その選定の具体的な方法を書いてみたいと思います。

 

とっかかりの選定基準は3点

US配当株への投資に期待することは、将来もずっと配当がもらえ、しかもその配当の額が基本的に減ることがない、ということだと思います。そのように考えると、銘柄の選び方はシンプルで、以下のとおりになります。

  1. ある程度の配当利回りがある ⇒基本です
  2. 将来もずっと配当がもらえる ⇒連続増配がある程度の年数続いている。直近の基準で言うと、リーマンショックでも減配をしなかった選び方とすると、10年以上連続増配が続いている
  3. その配当が減ることがない ⇒増配の余力がある程度ある、つまり配当性向が高すぎない。また、安定して利益を出せる会社である、つまり直近のEPSが安定してプラス推移している

 

まとめると、銘柄の選定基準は、

  1. ある程度の配当利回りがあり、10年以上連続増配している
  2. 配当性向が高すぎない(60%以下ならベスト。80%以下で許容内)
  3. 直近EPSが安定している(基本的にプラス推移している)

この3つのポイントに設定できると言えます。

 

選定基準の値はどこから取れるのか

まず、1の配当利回りと連続増配年数、2の配当性向は同じサイトから取得が可能です。

以下のサイトになります。

The DRiP Investing Resource Center - DRiP Information, Tools, And Forms

 

このサイトの左下にあるUS DIvidend Championsのところにある、Excelスプレッドシートをクリックしてダウンロードします。

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Excelを開くと幾つかタブがありますが、その中のAll CCCを選びます。これはChampions(連続増配が25年以上)、Contenders(10年~24年)、Challengers(5年~9年)の全てを含んだシートになります。

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シートの中にはものすごい数の情報が、しかも英語で記載されているので、最初は怯むかもしれませんが、使う情報は数か所だけです。

 

まず利回りと連続増配年数ですが、利回りはI列(Div Yield)、連続増配年数はD列(No. Yrs)になります。

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ベライゾンは利回りが4.74%で、連続増配が12年ということですね。

ただこの利回りは最大で1ヶ月ほど古いので(この記事が4/24時点なのに対してこの表は3/31時点の値)、利回りだけは自分の証券会社のサイトから最新の数字を取ったほうが良いと思います。利回りは取るのは簡単なので。

 

あと、増配年数とともに見ておきたいのが増配率です。増配年数が長くても、よく見てみたら0.1%の増配を細々と続けているだけ・・というのもあり得ますからね。

増配率は同じ表のAL列~AO列で見ることができます。それぞれこの1年の増配率から過去10年の増配率まで見ることができます。その後には1999年までの各年の配当額も記載されています。

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次に配当性向ですが、これはS列(EPS% Payout)になります。

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ベライゾンは71.96%です。ちなみに配当性向は配当÷1株利益(EPS)なので、上の表にもある、R列(Annual Dividend、配当)÷W列(TTM EPS、1株利益)の数値と同じになります。

 

最後に、直近EPSですが、これは別のサイトから持ってきます。モーニングスターになります。

モーニングスター 米国株式情報

 

ここは若干手間なのですが、個別銘柄ごとに確認をしていきます。ベライゾンの例で見てみます。

まずサイト上部の検索窓にTickerを入れて検索します。

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銘柄が出たら、画面中ほどにある業績の表があるところにいきます。そこで期間を「通期」にします。

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ここにEPSがあります。過去5年のEPSが取得できます。

 

これで基本的に必要な3種類の数値を取ることができました。

 

自分なりの基準値を入れた表を作って検討をしてみる

これらの数値を含めた銘柄の一覧を作ってみると以下のような感じになります。

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信号のような色がついてますが、私の場合、以下の基準で色を付けて選定の基準にしています。

  • 配当利回り・・4%以上なら青(ベスト)
  • 連続増配年数・・10年以上なら青
  • 直近配当性向、過去5年配当性向・・60%以下なら青(ベスト)、61~80%なら色なし(可も不可もなし)、80~100%なら黄色(なんとか許容内)、101%以上またはマイナスなら赤(危険信号)
  • 直近X年の増配率・・8%以上なら青(ベスト)

といった感じです。

この表を使って青が多い銘柄を購入候補の銘柄とし、また赤や黄色がある銘柄はその原因を少し見てみて、それが一時的なものなのかどうか確認します。自分の中でその原因が許容内であればこれらも候補の銘柄に据え置きます。

 

銘柄一覧に入れる銘柄の選び方

ところで、US Dividend Championの表から、「利回りが4%以上」かつ「連続増配が10年以上」かつ「直近配当性向が80%以下」でフィルタするとどうなるのでしょうか。

なんとAll CCCの全816銘柄のうち、以下の4銘柄しか残りません。

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これが何を意味しているかというと、上に挙げた基準の数値をこの表に厳密に当てはめてしまうと、銘柄が絞られすぎて、本来候補にしてもよい銘柄まで外れてしまいます。

ですので、私がお勧めする選定の順番としては、

  1. 最初にUS Dividend Championの表から自身の基準(例えば配当利回りは3.5%以上としてもいいかもしれません)で選定をしてみる
  2. これに加えて、US配当株のことを書いているサイトやブログを見てみて、興味がある銘柄を一覧に追加する

が良いと思います。

 

US配当株の定番であるAT&Tは直近配当性向が93%であるため、1の選定には引っかからないかもしれないですし、エクソンモービルに至っては直近配当性向は160%になっています。

また、株価高騰により現利回りが3%以下まで落ちているP&Gやジョンソン&ジョンソン、マクドナルドなどの定番銘柄も1の選定では引っかからないので、2のところで一覧に加えておき、それらの各種数値を確認した後、今すぐに買ってもいいと思える水準であれば買えばいいですし、配当利回りが低いと思うのであれば株価が落ちるのを待つウォッチ対象にしておけばいいと思います。

 

 

この方法のいいところは、最初にとっかかりの一覧を作るのに1日もかからず、またその後のメンテも週1回、1時間程度でできるところです。

できれば財務諸表を確認したりするなど、その銘柄をもっと掘り下げて調査できればいいのでしょうが、私はちょっとそこまでの余裕がなく、このような方法を取っています。同じようになかなか時間が取れない人にはお勧めの方法です。